忘れえぬ秋の夜ってなにー

生き別れになった娘ジェシーが現れてからというもの、フィノーラ・エリオットの人生は大きく変わった。
それまで“仕事の虫”と呼ばれていた彼女だが、諦めかけていたジェシーとの再会を果たして以来、仕事よりも何よりも、娘との時間を優先するようになった。
だがフィノーラには、最愛の娘に決して打ち明けられない秘密があった。
先日、娘の養父トラヴィスの家でパーティが催されたときのこと。
初めてトラヴィスに会ったフィノーラは、たちまち彼に魅了され、あろうことか一夜をともにしてしまったのだ。
そして数週間後、さらにフィノーラを悩ませる事実が発覚した。
マロリーは、今日こそ彼に切り出そうと固く決意し、居間で新聞を読んでいるホイットに近づいた。
ホイットは昔からの兄の親友で、マロリーは引っ越し先が見つかるまでの間、彼の高級アパートメントに住まわせてもらっている。
ホイットとはこれまでずっと、実の兄と妹のような間柄だった。
その関係が壊れるかもしれないと思うと不安だが、こんなことを頼めるのはホイット以外にいない……。
マロリーは大きく深呼吸をしてから、ついに言った。
「ホイット、私と赤ちゃんをつくってほしいの」ネルソン家の次女ウィローはお人好しの性格が災いして、いつも男性に女として見てもらえずにいる。
私は誰からも求められることはないんだわ。
そう思っていたウィローの前に現れたのが、ケイン・デニソン――姉の婚約者のもとで働く、ハンサムな男性だ。
ぶっきらぼうだけれど優しいケインに、ウィローは心奪われた。
驚いたことに、ケインも彼女に対して欲望を感じているらしく、二人は情熱的なキスを交わす。
だがウィローが身を捧げようとすると、ケインはきっぱりと言った。
「やめたほうがいい。
ぼくは一夜以上の関係に興味はないんだ」元トップモデルのリンは名前も髪型も服装も変え、小さな町に越してきた。
常に周囲の目にさらされる窮屈な日々に耐えきれなくなり、誰も彼女の素性を知らない地で、ごく当たり前の暮らしを一から始めたかったのだ。
町の人はみな優しく、中でも隣人のブレンダンはリンによくしてくれた。
彼は黒髪がよく似合う端整な顔立ちをしていて、事故で視力を失ったため、いつも盲導犬を連れている。
ブレンダンに嘘の経歴を話すことに罪悪感を覚えつつも、彼が普通の女として接してくれるのが、リンには嬉しかった。
そんな矢先、突然ブレンダンがキスをしてきた。
教師のジョアンナは休暇中、退屈しのぎに美術館を訪れた。
恋愛事に嫌気がさしていた彼女は、しばらく恋人は作らずに一人で過ごそうと心に決めていた――愛の女神の絵の前に立つ魅力的な男性を目にするまでは。
ブルーノという名の彼とジョアンナは互いに惹かれ、その日のうちに長い情熱的な夜を迎えた。
しかし、翌朝になると彼はあっさり姿を消し、その後なんの音沙汰もないまま、時だけが過ぎた。
ブルーノが現れる前の生活に戻っただけと思い込みたかったが、彼女の手に握られた検査薬の反応が、それを許さなかった。
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